ヴィーたんの入所式 ＆ PW修了式 …最終話

ハーネスを装着したV８胎のみんなが集まり、賑やかな記念撮影を終えたあと

１０分ほどの自由時間を頂きました。

もう１分たりとも無駄に過ごせない…　家族での大切な時間

ハーネス姿のヴィーたんと、それぞれが写真を撮りました。

１年と１ヶ月…　

とにかく仲が良すぎて、みんなお調子者で、楽しい事ばかりが大好き！

３姉弟がいっぺんにママに叱られる事も、多々ありましたけど

親でも邪魔できない太い絆を、見事にしっかりと紡ぎあげました

ママの自慢の…サイコーの３姉弟だったよ！

我が家で迎えた仔なら…抱っこは必須クリア項目です！

「抱っこ」というコマンドも、もちろん覚えてもらいますよ

家族の誰よりもヴィーたんと過ごした時間が少なかったと、最後まで嘆いていたパパ。

ヴィーたんにも謝り続けていたね。

「そんなのどこのお宅も一緒だよ！」そう言って、ママは笑い飛ばしてきたけれど

本当は分かっています。少ない時間でも　いつも人一倍全力で愛情を注いでいた事を

今思えば、ママとのツーショット写真って　案外少なかったかも

とにかく可愛いヴィーたんの写真がたくさん撮りたくて、パパラッチな１年を過ごしてたからね。

集合写真のときからそうでしたが…　そっとママに寄り添ってくれたヴィーたん。

最後の最後まで、ヴィーたんの温もりや　愛しい重みを感じる事が出来て

言葉に出来ないくらい、嬉しくてたまらなかったよ

家族が順番に写真を撮り終えると、もう抱きしめる事しか出来なくなってしまいました。

ただただ抱きしめ、みんなで抱きしめ　耳元で何度も

「ありがとう」　「応援しているよ」　「たくさん楽しんでね」の繰り返し。

いちばん伝えたかったのは　ヴィーたんへ「大好き！」って言葉。

ホントは、それ以上の言葉を探したけれどみつからなくて、でもやっぱ「大好き」が１番で

目を見て可愛いまっ黒なお鼻にキスをしながら、たくさんの大好きを伝えました。

でも嗚咽のせいで、うまく言葉にならなくて…

そんなママの事、何度も何度も優しく舐めてくれたヴィーたんでした。　ありがとうね！


新たなるスタートの時間です。

職員の方がヴィーたんの元へやってきて…

「Vino」と刺繍入りのカラーから、協会のカラーに付け替えられました。


ヴィーたんを戸惑わせたり不安にさせることの無いよう、

大人のママよりも、とびっきりの笑顔を見せてきた双子娘が

堰を切ったように泣き出しました。「よくガマンしたね。さすがヴィーたんのお姉ちゃんだね。」

そう声を掛けたら、ママも涙と嗚咽しか出なくなってしまいました。

ヴィーたんを連れて行ってくれた職員さんから、ヴィーたんが歩く事をとても抵抗していたと

教えてもらいました。職員さんも切なくなってしまう歩きだったと…。

ごめんねヴィーたん。　でもこれが全部の想いだから許してね。


式が終わり、１時間もしないうちにお迎えの車が、富士ハーネスより到着しました

中庭に駐車された車へ、３頭（ヴィーノ・ヴェガス・ヴェリティー）が次々に乗り込みます。

ママ達は少しだけ先回りして、車がやってくるのを待ちました。

到着から１０分後…

車に写ったパパの顔の辺りに、ヴィーたんがいるのですが

濃いスモークのせいと、ヴィーたんの黒さが同化して、姿を見ることは叶いませんでした


運転する富士ハーネスの職員さんに、「お願いします」とご挨拶をして…

車が見えなくなるまで、大きく手を振り続けました。

家族みんな涙が混じった、とびっきりの笑顔でお見送りを終えました。

ヴィーたんまたね！　今度会いに行くから、その時をお互い楽しみにやってゆこうね！

神奈川訓練センターでは、今年度よりPWへ修了証が授与されることになりました。

ヴィーたんのパパ犬：マル君のBWさんからも、可愛い手作りのストラップを頂きました

この２つは…　これからのヴィーたんを想う、大切なお守りにさせてもらおうと思います。

最後に…　ヴィーたんは富士ハーネスで産まれました

富士ハーネスの職員さん・ボランティアさんの中には、そのときの事をご存知の方が

いらっしゃるかもしれません。産まれ故郷で訓練を始めるヴィーたんのことを

どうかよろしくお願いいたします

そして、初めてヴィーたんと会う方々も　どうぞ末永くよろしくお願いいたします

それとそれと！　ボニー母さん、ヴィーたんがそちらでお世話になることになりました

たくさんの応援を、よろしくお願いいたします